SQL Server のことなら SQL Quality SQL Server パフォーマンス チューニング、コンサルティング、アドバイス、相談、定期診断、トレーニング

ホーム > 技術情報 > SQL Server 2014 実践 No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法

SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

目次へ | 前のページへ | 次のページへ

2.13 ADO.NET の AddWithValue、JDBC の場合の注意点

ADO.NET JDBC から、直接 SQL を実行している場合に、パラメーターのデータ型を意識しないで作られている場合が意外と多くあります(弊社のお客様にもたくさんいらっしゃいます)。例えば、ADO.NET であれば、次のように AddWithValue を利用して、SqlParameter のデータ型を指定せずに、値をセットしている場合があります。

cmd.CommandText = "SELECT カードIDカード種別col3col4col5col6col7 _
                & " FROM dbo.顧客マスター_
                & "  WHERE カードID @p1 AND カード種別 'A1'"
cmd.Parameters.AddWithValue("@p1", cardID)

このように、データ型を指定せずにパラメーターを追加した場合は、値が String 型なら、その文字列の長さ分の nvarchar(x) に変換されます。cardID 変数が 16文字の String 型なら nvarchar(16) に変換されて実行されます。このとき、顧客マスターカードID 列のデータ型を char(16) に設定していたとすると、暗黙の型変換が発生して、Index Scan になり、桁違いに遅くなってしまいます。したがって、このように AddWithValue を利用しないようし、次のようにデータ型を明示的に指定するのがお勧めになります。

Dim p1 As SqlParameter = cmd.Parameters.Add("@p1", SqlDbType.Char16)
p1.Value = cardID

◆ JDBC の setString メソッドは nvarchar に変換されることに注意

JDBC を利用している場合は、prepareStatement setString メソッドが、既定では、nvarchar(4000) に変換されることに注意する必要があります。これは、次のようなコードです。

  Class.forName("com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver");
  String connectionUrl = "jdbc>:sqlserver>://localhost>:1433;"
                       + "databaseName=db1;user=sa;password=password>;";
  Connection cn = DriverManager.getConnection(connectionUrl);
  String query = "SELECT カードIDカード種別col3col4col5col6col7"
                + " FROM dbo.顧客マスター"
                + "  WHERE カードID AND カード種別 'A1'"; 
  PreparedStatement stmt = cn.prepareStatement(query);
  stmt.setString(1, "12345");
  ResultSet rs = stmt.executeQuery();
00150

このように実行した場合は、setString メソッドは nvarchar(4000) に変換されてしまいます。このアプリケーションを実行したときに、SQL Server Profiler ツールを利用してキャプチャすると、次のようになります。

00151

sp_prepexec が実行されて、nvarchar(4000) に自動変換されていることを確認できます。このときに、顧客マスターカードID 列のデータ型を char(16) に設定していたとすると、暗黙の型変換が発生して、Index Scan になってしまいます。

これを回避するには、次のように「sendStringParametersAsUnicode」を「false」へ設定するようにします。

  String connectionUrl = "jdbc:sqlserver://localhost:1433;"
                       + "databaseName=db1;user=sa;password=password;"
                       + "sendStringParametersAsUnicode=false";
  Connection cn = DriverManager.getConnection(connectionUrl);

こうすることで、パラメーターを varchar(8000) へ変換できるようになります。

00152

varchar(8000) であれば、カードID 列のデータ型が char(16) に設定されていたとしても、暗黙の型変換が発生することはなく、Index Seek で検索できるようになります。

なお、Index Seek になっているかどうかは、次のように、単純な SQL で、N を付けた場合と、付けなかった場合の推定実行プランを確認する方法がお勧めです。

00153

00154

N を付けた場合は、nvarchar として扱われるので、このような確認に利用することができます。

このような暗黙の型変換による性能低下は、インメモリ OLTP に限らず、通常のディスク ベースのテーブルを利用している場合にも起こり得るので(過去の弊社のお客様にも数社いらっしゃいました)、「何故か性能が出ない」という場合には、これをチェックしてみることをお勧めします。

目次へ | 前のページへ | 次のページへ

事例1

MPNロゴ


SQLQualityは執筆とセミナーを通じて技術の啓蒙やエンジニアの育成支援も行っています
最新刊
SQL Server 2012 の教科書
SQL Server 2012 の教科書(ソシム)

弊社オリジナル制作の
SQL Server 2012 自習書も
マイクロソフトのサイトで公開中!
ロングセラー
ASP.NET でいってみよう  SQL Server 2000 でいってみよう
ASP.NET でいってみよう
第7刷 16,500 部発行
SQL Server 2000 でいってみよう
第12刷 28,500 部発行


セミナー風景
セミナー風景

弊社執筆の
SQL Server 2012 自習書
マイクロソフトのサイトで公開中
全30冊
ダウンロードはこちら
弊社執筆の
SQL Server 2008 R2 自習書
マイクロソフトのサイトで公開中
全30冊
目次はこちら
松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
第17回 SQL Server 2008 自習書の追加ドキュメントのお知らせ
第16回 SQL Server 2008 R2 自習書とプレビュー セミナーのお知らせ
第15回 SQL Server 2008 R2 Reporting Services と新刊のお知らせ
第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
第13回 SQL Server 2008 R2 の CTP 版が公開されました
第12回 MVP Summit 2009 in Seattle へ参加

技術コミュニティでも活動中

Microsoft MVP for SQL Server

松本美穂松本崇博

松本崇博 Blog(SQL Server Tips)
松本美穂ブログ(SQL Serverノート)