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第 36 回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す

2013年7月25日

SQL Server 2014 CTP1 の列ストア インデックスを試してみました。
列ストア インデックスは、xVelocity エンジンを用いた、SQL Server 2012 から実装された大量のデータに対する集計処理の性能を大幅に向上させることができる機能ですが、SQL Server 2012 では読み取り専用で、データを更新するには、列ストア インデックスの無効/有効の切り替えが必要でした。
SQL Server 2014(CTP1)では、待望!の更新可能な列ストア インデックス「クラスター化列ストア インデックス」がサポートされるようになりました。

非クラスター化列ストア インデックス(SQL Server 2012 からサポートされている列ストアインデックス)を作成して、データの更新ができないときの様子

非クラスター化列ストア インデックスを作成して、データの更新ができないときの様子

クラスター化列ストア インデックス(SQL Server 2014 からサポートされる列ストア インデックス)の場合は、更新が可能!

クラスター化列ストア インデックスの場合は、更新が可能

インデックスの再構築
クラスター化列ストア インデックスでは、更新されたデータは「Delta ストア」と呼ばれる、更新データの格納用の領域(差分用の領域)に格納されるので、読み取り時にオーバーヘッドが発生します。 これを回避するためには、定期的にインデックスを再構築(REBUILD) するようにします。

列ストア インデックスによる性能の向上
列ストアインデックスは、多量のデータに対する集計処理を大幅に向上させることができます。以下のグラフは、単純な GROUP BY 演算(データ件数 1,000万件)を実行したときのものですが、非クラスター化インデックスと比べて、列ストア インデックスでは、約 26.5 倍もの性能向上を確認することができました。

列ストア インデックスによる性能の向上

クラスター化列ストア インデックスによるディスク領域の削減
クラスター化列ストア インデックスは、ディスク領域を削減できるメリットもあります。実際に、弊社のお客様のデータ(100億件の DWH)で圧縮効果を試したところ、以下のグラフのようになりました。

クラスター化列ストア インデックスを作成することで、531GB のテーブルを 90GB へと圧縮できることを確認できました。これによって、ディスク I/O を減らすことが出来るので、性能向上を図ることができます(圧縮/解凍に伴う CPU パワーとのトレードオフもあります)。

COLUMNSTOREARCHIVE モード
クラスター化列ストア インデックスには、さらに圧縮率を高めた COLUMNSTOREARCHIVE モードもあります。

COLUMNSTOREARCHIVE モード

これによって、さらにディスク使用領域を小さくすることができますが、その分 CPU パワーを余計に使うことになるので、それとのトレード オフになります。

SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスの操作手順については、もうすぐ公開予定の SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧いただければと思います。

■おわりに
今年も MPN ネットワークに加入しました。

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