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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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2.9 各ステートメントの性能に関するまとめ

ここまでは、シングル実行時(シングル スレッドでの単体実行時)の各ステートメントにブレークダウンして、性能をみてきたので、いったんここまでの内容をまとめます。

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最初に、ディスク ベースのテーブルをメモリ最適化テーブルへ変更するだけ(アプリケーションの修正はほとんどなし)で、5.1%の性能向上を確認することができました(顧客マスターの SELECT では、IN演算子UNION ALL へ変更することによって、性能向上を実現することができました)。

本番を想定した 100多重での負荷テストでは、次のように約 2倍もの性能向上を確認することができました。

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多重実行では、ラッチ待ちやロック待ち、チェックポイントの負荷などがかかるので、より大きな差になることを確認できました。なによりも、アプリケーションをほとんど修正することなく(IN 演算子を UNION ALL へ変更しただけで)、約2倍の性能向上を実現できたことが大きな成果でした。

◆ ネイティブ コンパイル SP による性能向上

次に、ネイティブ コンパイル SP を作成することで、シングル実行で 1.74倍もの性能向上を確認することができました。顧客マスターの SELECT で、メモリ最適化テーブル変数を利用した以外は、特にテクニックらしいテクニックを使ったものはなく、PRIMARY KEY 列を利用した SELECT UPDATE単純な INSERT ステートメントであったにも関わらず、ネイティブ コンパイル SP を作成することで性能向上を実現することができました。

それぞれのステートメントの性能向上は、次のとおりです。

  • PRIMARY KEY 列を利用した SELECT ステートメントは 1.6~1.9倍の性能向上
  • PRIMARY KEY 列を利用した UPDATE ステートメントは 1.2~1.3倍の性能向上
  • 単純な INSERT ステートメントは 1.4倍の性能向上
  • Delayed Durability(遅延書き込み)を利用した INSERT は、4.6倍の性能向上

特筆すべきは、やはり Delayed Durability の効果です。非常に強力な機能なので、ぜひ利用できないか検討してみることをお勧めします。

ネイティブ コンパイル SP の作成によって、本番を想定した 100多重での負荷テストでは、次のように 2.8倍もの性能向上を確認することができました。

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◆ ネイティブ コンパイル SP の作成は、約2日

今回は、ネイティブ コンパイル SP 化するものが 11個でしたので、約2日ぐらいで作成することができました。ただ、作成した後に、何故か性能が出ない! など、性能が出るように動作させるまでに、何日かハマったところがありましたので、これについては、次の項で説明します。

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事例1

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