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Microsoft Power BI 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」

松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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7.1 以前の Power BI からの移行

以前の Power BI(通称 Power BI 1.0)から、最新版の Power BI (通称 Power BI 2.0)に移行するには、Power BI Desktop ツールの「インポート」機能を利用します。これを利用すれば、Power BI 1.0 で作成した Excel ファイルPower Query で作成したクエリや、PowerPivot のデータ モデルPower View のレポートなど)を Power BI Desktop ツールにインポートして、Power BI 2.0 形式HTML5 ベースのレポート)に変換することができます。

◆ Let's Try ~Power BI 1.0 の Excel ファイルのインポート~

それでは、これを試してみましょう。

1.Power BI Desktop で、Power BI 1.0 の Excel ファイル(.xlsx)をインポートするには、次のように[ファイル]メニューの[インポート]から[Excel ブック コンテンツ]をクリックします。

00536

開く]ダイアログが表示されたら、Excel ファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。

2.Excel ブック コンテンツをインポートする]ダイアログが表示されたら、内容を確認した上で、[開始]ボタンをクリックします。

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これでインポートが開始されます。

3.インポート中は、次のように進行状況が表示されます。

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なお、元の Excel ファイルで、PowerPivot リンクテーブル機能を利用している場合は、次のように[データのコピー]をするか、[接続を維持]するかを尋ねられます。

00539

4.インポートが完了すると、次のように「移行が完了しました」と表示されます。

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各セクション(クエリやデータ モデルなど)ごとに、移行された項目がリストされます。

なお、PowerPivot のデータモデルで KPI(Key Performance Indicator)を設定している場合には、(執筆時点では)KPI がサポートされていないので、次のようにメジャーに変換された主旨のメッセージが表示されます。

00541

5.インポート後は、Power View のレポートSilverlight ベースのレポート)が、Power BI 2.0形式のレポートHTML5 ベース)に変換されていることを確認できます。

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なお、詳しくは後述しますが、移行できない種類のグラフがある場合には、次のように「このビジュアルの種類はまだサポートされていません」と表示されます。

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執筆時点では、タイルや、再生軸を持った散布図、階層を利用したドリルダウン、マルチプル グラフ、URL 画像、バイナリデータなどがサポートされていませんが、[詳細を確認する]をクリックすると、「近日中にサポートされる予定です」と表示されます。なお、後述の OneDrive for Business 機能を利用した場合には、従来ながらの Power View 形式のレポートを Web 上で参照することができるので、サポートされていないグラフを利用している場合には、サポートされるまでの間は、これを利用するという回避策もあります。

◆ Power Query のクエリ、PowerPivot のデータ ソースは、クエリに変換

1.インポート機能によって、Power Query のクエリPowerPivot のデータ ソースへの接続は、Power BI 2.0 での「クエリ」に変換されます。これも確認しておきましょう。

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2.データベース(SQL Server など)への接続などがある場合には、権限と資格情報を再設定する必要があるので、[権限の編集]ボタンをクリックして設定します。

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◆ PowerPivot のデータ モデル(DAX 含む)は、データ モデルに変換

1.インポート機能によって、PowerPivot のデータ モデルは、Power BI 2.0 での「データ モデル」に変換されます。DAX 式についても移行されているので、これを確認しておきましょう。

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◆ PowerPivot のリレーションシップは引き継がれる

1.PowerPivot のデータ モデルで設定したリレーションシップについても、インポートによってそのまま引き継がれます。これも確認しておきましょう。

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リレーションシップだけでなく、テーブルの非表示や、列の非表示の設定なども、移行されていることを確認できます。ただし、(執筆時点では)階層KPI がサポートされていないので、階層は通常のフィールド、KPI はメジャーに自動変換されています。

Note: Power BI サイトで、Power BI 1.0 ファイルをインポート(移行)することも可能
本文中では、Power BI Desktop ツールで、Power BI 1.0 の Excel ファイルをインポート(移行)する方法を説明しましたが、Power BI サイトを利用しても、Power BI 1.0 の Excel ファイルをインポートすることができます。これは、次のように操作します。
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◆ 移行できないグラフがある場合の動作(執筆時点 2015/08 での情報)

以上のように、インポート機能を利用することで、Power BI 1.0 の Excel ファイルを、Power BI 2.0 形式に移行することができます。前述したように、移行できないグラフがある場合には、次のように「近日中にサポートされる予定です」と表示されます。

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このように、移行できなかったグラフがあるレポートを、Power BI サイトに発行した場合、次のように[レポートの編集]でレポートの編集をしようとすると、[保存]ボタンをクリックしたときに、保存できないという事態になります。

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レポートを保存できるようするには、移行できなかったグラフを削除しなければなりません。このように移行できないグラフに関しては、後述の OneDrive for Business を利用して参照するという方法もあるので、これについては後述します。

◆ 移行できないグラフ(執筆時点 2015/08 の情報)

執筆時点では、次のグラフを移行することができません。

  • 再生軸を持つ散布図
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  • 複数軸(マルチプル)グラフ
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  • タイル
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  • 階層を利用したドリルダウン(マトリックスなど)
  • テーマやカードのスタイル
  • 画像の URL 型
  • バイナリ データ型 など

これらは、執筆時点ではサポートされていませんが、順次サポートされていく予定があります(2015/12 追記: 2015/12 時点では、再生軸を持つ散布図、マルチプル グラフ、画像の URL がサポートされました)。
また、Excel のアドインとしての Power View Power QueryPowerPivot 機能は、Power BI Desktop とは別途、継続提供されていく予定もあるので、従来通り、Excel の機能を利用して、共有していくことができます(後述の OneDrive for Business を利用すると共有しやすくなり、有償版の Power BI Pro のグループ機能を利用するとさらに共有しやすくなります)。

また、Power BI 1.0 で利用可能な次の機能も、執筆時点では移行することができません。

  • Excel のシートとして作成していたピボット テーブルピボット グラフ
    (ピボット テーブルやピボット グラフは、レポートに移行されない)
  • PowerPivot のデータ モデルで定義した KPI はメジャーに変換される
  • PowerPivot のデータ モデルで定義できる「階層」はサポートされない

これらの機能についても、後述の OneDrive for Business を利用して、共有をしていくという回避策があります。

また、これらの制限事項は、随時変更されていく可能性(サポートされていく可能性)があるので、最新情報は、Power BI Desktop のヘルプの「インポート」セクション(以下の URL)が参考になると思います。

Import Excel workbooks into Power BI Desktop
https://support.powerbi.com/knowledgebase/articles/703422

また、移行に関するドキュメントMigrating from Power BI for Office 365 to Power BI Pro」も提供されている(以下の URL)ので、こちらも一読しておくことをお勧めします。

Migrating to the new Power BI experience
https://support.powerbi.com/knowledgebase/articles/492388-migrating-to-the-new-power-bi-experience

また、Power BI Update に関する情報は、Power BI チームの Blog で逐次発信されているので、こちらもウォッチしておくことをお勧めします。

Power BI チームの Blog
http://blogs.msdn.com/b/powerbi

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
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第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
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