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Microsoft Power BI 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」

松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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6.1 オープンデータへの接続/レポートの作成

Power BI は、オープンデータ(一般公開されている公共データなど)に接続して、レポートを作成することも簡単に行うことができます。

オープンデータについては、総務省の以下のページにまとまっていて、政府の取り組みや、総務省の取り組み自治体の取り組みなどが記載されているので、お勧めです。

総務省のオープンデータ戦略の推進ページ
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/opendata/

00363

◆ データ カタログ サイト(総務省行政管理局が運用)

オープンデータを取得するには、「データ カタログ サイト」を利用するのがお勧めです。

データ カタログ サイト(総務省行政管理局が運用)
http://www.data.go.jp/

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このサイトは、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室による企画・立案の下、総務省行政管理局によって運用されている情報ポータル サイトです。

◆ Let's Try ~市町村ごとの人口(男女)のデータを取得~

それでは、データ カタログ サイトを利用して、オープンデータを取得してみましょう。ここでは、総務省が公開している「市町村ごとの人口(男女)」のデータを取得してみます。

1.データ カタログ サイトでは、次のように[データ]メニューから[データセット]をクリックすることで、データを検索することができます。

00365

2.データセットの一覧が表示されたら、次のように左側のペインで[総務省]をクリックして、総務省が公開しているデータのみに絞り込みます。

00366

3.次に、左側のペインで[CSV]をクリックして、CSV データのみに絞り込みます。

00367

4.絞り込まれたデータの一覧から「男女別人口及び世帯数・町丁・字等」をクリックします。

00368

5.次に、都道府県の一覧が表示されるので、ここでは「茨城県」を選択して、茨城県の人口を取得する例で説明します。

00369

6.次のように「08茨城県」ページが表示されたら、データを取得するための URL が表示されているので、この URL をコピーします。

00370

なお、[ダウンロード]ボタンをクリックして、ファイル(CSV)をダウンロードした場合は、次のように表示されます(CSV 形式で、茨城県の市町村ごとの男女別の人口が格納されています)。

00371

◆ Power BI Desktop でオープン データの取得(Web 上の CSV の取得)

次に、Power BI Desktop ツールを利用して、上記の CSV ファイルを取得してみます。

1.(Web 上の)CSV ファイルを取得するには、Power BI Desktop の起動画面で、次のように[データを取得]で[その他]の[Web]をクリックします。

00372

2.Web から]ダイアログでは、前の手順でコピーした URL(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Csvdl.do?sinfid=000012670259)を入力して、[OK]ボタンをクリックします。

00373

3.Web ページ(CSV ファイル)への接続が成功すると、次のようにダイアログが表示されて、CSV データの中身(市町村別・男女別の人口)を確認できます。

00374

ここでは[編集]ボタンをクリックして、クエリ エディターを開きます。

4.クエリ エディターが表示されたら、取り込んだ CSV データが表示されることを確認できます。

00375

5.このように、オープンデータの場合は、余分なデータが多くあるのですが、このような余分なデータでも、Power BI Desktop であれば、簡単に取り除くことができます。余分なデータを取り除く一番簡単な方法は、次のように「空白」行のある列を探して、これを除外することです。

00376

6.空白」の行を除外するには、次のように該当列(画面は Column4)の[]ボタンをクリックして、表示された値の一覧から、「空白」のチェックを外して、[OK]ボタンをクリックします(これで空白の行を除外することができます)。

00377

7.次に、先頭の行を見出しに変更するために、グリッドの左上のセルをクリックして、[先頭の行を見出しとして使用]をクリックします

00378

8.次に、[地域識別番号]列の隣の[]をクリックして、表示された値の一覧から、「1」のデータのみチェックして、[OK]ボタンをクリックします。

00379

地域識別番号]が「1」のデータは、「市町村」に該当するので、これで市町村のデータのみに絞り込むことができます(2 や 3 は、市町村よりもさらに細かいレベルの 1丁目や 2丁目などのレベルのデータになります)。

9.次に、人口データである「総数」と「」、「」、「世帯数」列を Ctrl キーを押しながら選択して、選択済みの任意の列(画面は 世帯数)を右クリックして、[型の変更]から「整数」をクリックします。

00380

10.以上で、クエリ エディターでの設定は完了です。完了後、[ホーム]タブで[閉じて適用]をクリックして、レポート デザイナーに移動します。

00381

◆ DAX 式で、文字列連結をした列の作成(都道府県名+市町村名)

次に、DAX(Data Analysis Expressions)式を利用して、「都道府県名」列と「市町村名」列を文字列連結した列を作成します(DAX の詳細については、後述します)。

1.レポート デザイナーに戻ったら、次のように[データ]をクリックして、「データ ツール」を表示します。

00382

2.データ ツールでは、[新しい列]をクリックして、新しい列を追加します。

00383

これで、DAX 式が入力できるようになります。DAX 式は、Excel の式のようなもので、DAX で用意された関数や、演算(乗算を行う * や、除算を行う /、文字列連結を行う & など)を利用することができます。DAX では、列の名前は [ ] で囲む決まりがあるので、上の例のように、「[」を入力すると、インテリセンス入力補完)機能が働いて、列の一覧が表示されます。ここでは、「都道府県名」列と「市町村名」列を文字列連結するために、「都道府県名」列を選択して、Tab キーを押下しますTab キーを押下することで確定できます)

3.次に、文字列連結を行う「&」を入力して、「[」を入力します。

00384

列の一覧からは、「市町村名」列を選択して、Tab キーを押下します。

4.DAX 式が確定すると、次のように文字列連結された結果(茨城県水戸市茨城県日立市など)が新しい列として追加されていることを確認できます。

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5.次に、新しく追加した列の名前(既定では Column という名前)をダブル クリックして、名前を「市町村」に変更します。

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◆ レポートの作成

1.次に、[レポート]をクリックして、レポート デザイナーに戻ります。

00387

レポート デザイナーでは、[市町村]と[総数(男女別)]をチェックすると、市町村ごとの人口(の男女を合わせた総数)が表示されることを確認できます。

2.次に、[視覚化]ペインで[マップ]をクリックして、マップ(地図)グラフに変更します。

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マップに変更後、[凡例]に配置された[市町村]を[地域]にドラッグ&ドロップすれば、市町村ごとの人口をマップで表示できるようになります。

◆ マップのバブルを、男女別の円グラフに変更する

次に、マップのバブルを、男女別の円グラフに変更してみましょう。

1.男女別の円グラフに変更するには、男女のデータが「」ではなく、「」として格納されている必要があるので、クエリ エディターで修正します。クエリ エディターを開くには、リボンの[クエリを編集]ボタンをクリックします。

クエリ エディターでは、次のように[]と[]列を Ctrl キーを押しながら選択して、選択した列を右クリックし、[列のピボット解除]をクリックします。

00389

これで、「」として格納されていた男女のデータを「」に展開することができます。

2.次に、変換された列である「属性」列と「」列の名前を、それぞれ「性別」と「人口」に変更します。

00390

変更後、[ホーム]タブで[閉じて適用]をクリックして、レポート デザイナーに戻ります。

3.レポート デザイナーに戻ったら、次のように[性別]列を、マップの[凡例]にドラッグ&ドロップします。

00391

これで、男女ごとの人口を、円グラフで表示できるようになります。

◆ Power BI サイトへの発行、データ更新のスケジュール

Web から取得した CSV データは、データ更新のスケジュールを設定して、定期的に最新のデータに更新することもできます。

1.データ更新のスケジュールを設定するには、まずは[発行]ボタンをクリックして、Power BI サイトに発行します。

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なお、発行には、レポートを保存しておく必要があるので、[変更を保存しますか?]ダイアログが表示される場合は、任意の名前を付けて、ファイル(.pbix)として保存しておくようにします(ここで指定したファイル名は、発行後のレポート名になります)。

2.発行が完了したら、Power BI サイトを開いて、発行したレポートが表示されることを確認します。

00393

3.次に、データセットの[・・・]ボタンをクリックして、[更新のスケジュール設定]をクリックします。

00394

このように、Power BI では、オープンデータを簡単に取得することができ、また定期的なデータ更新を設定することもできるようになっています。

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

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第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
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第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
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第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
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第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
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第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
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