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SQL Server 2012 自習書 「No.18 セキュリティ」(HTML 版)

松本美穂と松本崇博が執筆した完全オリジナル SQL Server 2012 自習書シリーズの「No.18 セキュリティ」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2013年12月29日]

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7.1 変更データ キャプチャ(CDC: Change Data Capture)

◆ 変更データ キャプチャ

変更データ キャプチャ(CDC: Change Data Capture)は、UPDATE や INSERT、DELETE ステートメントによる更新履歴を保管できる(変更データをキャプチャできる)機能です。これにより、Oracle 11g における Total Recall 機能のように、指定した時間の過去のデータを参照したり、オペレーション ミス時のデータ回復などで利用できるようになります。変更データ キャプチャは、悪意のあるユーザーによって、データが改ざんされた場合などに、改ざんされる前のデータを復旧する目的としても利用することができます。

◆ Let's Try

それでは、これを試してみましょう。

1.変更データ キャプチャは、内部的には SQL Server Agent サービス機能を利用しているので、まずは SQL Server Agent サービスを開始しておく必要があります。SQL Server Agent サービスを開始するには、Management Studio から次のように操作します。

00194

2.次に、変更データ キャプチャ機能を試すために「CDCtestDB」という名前のデータベースを作成します。

CREATE DATABASE CDCtestDB

3.次に、このデータベースに対して「sp_cdc_enable_db」ストアド プロシージャを実行して、変更データ キャプチャ(CDC)を有効に設定します。

USE CDCtestDB
EXEC sys.sp_cdc_enable_db

00195

4.続いて、NorthwindJ データベースの「商品」テーブルをもとに、CDCtestDB データベース内へ「商品」テーブルを作成します。

USE CDCtestDB
-- 商品テーブル作成
SELECT INTO 商品 FROM NorthwindJ..商品
-- データ確認
SELECT FROM 商品

00196

5.次に、作成した「商品」テーブルに対して、「sp_cdc_enable_table」ストアド プロシージャを実行して、CDC を有効に設定します。

USE CDCtestDB
go
EXEC sys.sp_cdc_enable_table 
        @source_schema = N'dbo'
       ,@source_name = N'商品'
       ,@role_name = N'cdc_Admin'

00197

以上で、変更データ キャプチャの設定が完了です。

Note: SQL Server Agent サービスを開始していない場合のエラー
もし、SQL Server Agent サービスを開始していない場合は、上記のステートメントを実行したときに、次のエラーが返されます。
00198
必ずサービスを開始しておくようにしましょう。
なお、サービス開始後に、再度 sp_cdc_enable_table を実行したときに、次のエラーが出る場合があります。
00199
この場合は、sp_cdc_disable_table を利用して、一度テーブルに対する変更データ キャプチャを無効にした後に、再度 sp_cdc_enable_table を実行してください。
00200

◆ 更新履歴の参照(スキーマ名_テーブル名_CT テーブル)

変更データ キャプチャを有効化すると、「dbo_商品_CT」のように「スキーマ名_テーブル名_CT」という名前のテーブルが自動的に作成されて、このテーブルへ更新履歴が記録されていくようになります(スキーマについては、本自習書シリーズの「ログイン認証とオブジェクト権限」で詳しく説明しています)。

00201

それでは、これを確認してみましょう。まずは、UPDATEINSERTDELETE ステートメントを実行して、商品テーブルのデータを更新します

-- データ変更
UPDATE 商品 SET 商品名 = 'XXX' WHERE 商品コード = 1
-- データ追加
INSERT INTO 商品(商品コード, 商品名, 生産中止) VALUES (199, 'AAAAAA', 1)
-- データ削除
DELETE FROM 商品 WHERE 商品コード = 2
-- データ更新されたこと確認
SELECT FROM 商品
00202

次に、更新履歴が格納されているテーブル「dbo_商品_CT」(cdc スキーマ)を参照します。

SELECT FROM cdc.dbo_商品_CT
00203

このように「dbo_商品_CT」テーブルの Operation 列を参照することで、更新前データか更新後データなのか、INSERT/DELETE されたデータなのかを確認することができます。また、変更データ キャプチャは、トランザクション ログへ記録された更新情報をもとにした機能なので、start_lsn end_lsn など LSN(Log Sequence Number:ログ順序番号)によって、更新時刻(や順序)を管理しています。

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
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第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
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第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
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