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SQL Server 2012 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.12 Analysis Services によるインメモリ BI 入門」

松本美穂と松本崇博が執筆した完全オリジナル SQL Server 2012 自習書シリーズの「No.12 Analysis Services によるインメモリ BI 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2013年12月29日]

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2.3 データのインポート

◆ データのインポート

次に、NorthwindJ データベースから、テーブル モデルへデータをインポートします。

1.データのインポートを行うには、次のようにツールバーの「データソースからのインポート」ボタンをクリックします。

00036

これにより、[テーブルのインポート ウィザード]が開始されます。最初の[データ ソースへの接続]ページでは、「Microsoft SQL Server」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

2.次の[Microsoft SQL Server データベースへの接続]ページでは、接続したい SQL Server の名前とデータベースを選択するために、[サーバー名]で SQL Server の名前を入力し、[データベース名]で「NorthwindJ」データベースを選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

00037

Note: さまざまなデータ ソースに対応
Analysis Services テーブル モデルは、SQL Server だけでなく、Excel ファイルや Oracle、DB2、Teradata、Sybase、Infomix、Windows Azure SQL データベース、Analysis Services 多次元モデルの OLAP キューブ、Reporting Services レポート、Microsoft Access データベース、テキスト ファイル、Web ページ(HTML ファイル)などのさまざまなデータ ソースからデータを取得することができます。
00038

3.次の[権限借用情報]ページでは、NorthwindJ データベースへ接続するためのログイン アカウントを指定(画面は[サービス アカウント]を選択)して、[次へ]ボタンをクリックします。

00039

4.次の[データのインポート方法の選択]ページでは、テーブル/ビューの一覧からデータを選択するか、クエリ(SQL)を記述するかを選択します。

00040

ここでは「テーブルとビューの一覧から選択し、インポートするデータを選択する」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

5.次の[テーブルとビューの選択]ページでは、NorthwindJ データベース内のテーブルとビューが表示されるので、「受注明細」テーブルをチェックして、「関連テーブルの選択」ボタンをクリックします。

00041

これにより、受注明細テーブルとリレーションシップのある「受注」と「商品」テーブルにも自動的にチェックがつきます。続いて、もう一度「関連テーブルの選択」ボタンをクリックします。

00042

これにより、受注テーブルとリレーションシップのある「得意先」、「日付」、「社員」、「運送会社」、商品テーブルとリレーションシップのある「商品区分」、「仕入先」テーブルにも自動的にチェックがつきます。

◆ プレビューと行フィルターの設定

1.テーブルとビューの選択]ページでは、次のように「プレビューとフィルター」ボタンをクリックして、選択したテーブルのデータの中身をプレビュー表示して確認することができます。

00043

また、次のように列の隣の「」ボタンをクリックして、フィルター(データの絞り込み)を設定することもできます。

00044

ここでは、何も設定せずに[キャンセル]ボタンをクリックして[カスタム フィルター]ダイアログを閉じ、[OK]ボタンをクリックして[選択したテーブルのプレビュー]ダイアログを閉じます。

2.テーブルとビューの選択]ページへ戻ったら、[完了]ボタンをクリックします。

00045

これにより、データのインポート(取り込み)が始まり、次のページが表示されます。

00046

成功」と表示されれば、データのインポートが完了です。インポートは、選択したテーブルの全データを取得しているので(ネットワーク経由で SQL Server からデータを丸ごと転送しているので)、選択したテーブルのデータ量が多い場合には、インポートに時間がかかります。したがって、データ サイズが非常に大きい場合には、前述のフィルター(データの絞り込み)を設定して、インポートするデータ量を少なくすることをお勧めします。

Note: Analysis Services のサービス アカウントがアクセスできない場合のエラー
データのインポート時には、Analysis Services のサービス アカウントが、SQL Server 上の NorthwindJ データベースへアクセスしにいきます(手順3 で[サービス アカウント]を選択した場合)。したがって、サービス アカウントが NorthwindJ データベースおよびデータベース内のテーブルへアクセスできる権限がない場合には、データのインポート時に次のようにエラーが発生してしまいます。
00047
これを回避するには、Analysis Services のサービス アカウントに対して、SQL Server 上にログイン アカウントを作成し、該当データベースへのアクセス許可を行い、テーブルに対する SELECT 権限も付与しておくようにしましょう。

◆ インポートしたデータの確認

1.ウィザードでインポートしたデータは、次のように確認できます。

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インポートしたテーブルごとにタブが表示され、そのタブをクリックすると、インポートしたデータを確認することができます。

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