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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.2 SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.2 SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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5.15 リンク サーバー設定の移行

リンク サーバーの設定も master データベース(システム データベース)内に格納されているので、別途移行を行う必要があります。

◆ リンク サーバー設定のスクリプト生成

リンク サーバーの設定をスクリプト化するには、次のように[サーバー オブジェクト]の[リンクサーバー]を展開して、該当リンク サーバーを右クリックして、[名前を付けてリンク サーバーをスクリプト化]をクリックします(画面は SQL Server 2005 ですが、他のバージョンでも同じように操作できます)。

00473

これで、リンク サーバーを作成するための sp_addlinkedserver とリンク サーバーのオプションを設定するための sp_serveroption が生成されます。

00474

ただし、SQL Server 2005 の場合のスクリプト生成では、リンク サーバーのセキュリティ(リンク サーバーのプロパティの[セキュリティ]ページで設定した接続情報)を設定するための sp_addlinkedsrvlogin を生成してくれないので注意が必要です。

00475

SQL Server 2008/2008 R2/2012 であれば、この設定もスクリプト生成してくれるのですが、SQL Server 2005 の場合は生成してくれません。

この設定をスクリプト化するには、このダイアログでいったん何かしら別の設定へ変更して([接続を許可しない]へいったん設定するなどをして)、[OK]ボタンをクリックしダイアログを閉じます。次に、今度は正しい情報(リンク サーバーへ接続するためのセキュリティ設定)に再設定して、次のように[スクリプト]ボタンをクリックします。

00476

これで、リンク サーバーのセキュリティを設定するための sp_addlinkedsrvlogin を生成することができます。

00477

あるいは、もし SQL Server 2014 Management Studio をインストールしているマシンから、SQL Server 2005 へリモート接続できる環境であれば、SQL Server 2014 の Management Studio を利用することで、リンク サーバーのセキュリティ設定に関してもスクリプト化することができます。これを行うには、SQL Server 2014 の Management Studio で、次のように該当リンク サーバーを右クリックして、[リンク サーバーをスクリプト化]をクリックします。

00478

これで、リンク サーバーを作成するための sp_addlinkedserver とリンク サーバーのオプションを設定するための sp_serveroption に加えて、リンク サーバーのセキュリティを設定するための sp_addlinkedsrvlogin を生成することができます。

00479

ただし、リモート ログインのパスワード(rmtpassword)に関しては、セキュリティ上の理由から ####### として生成されるので、この部分だけは実際の接続のためのパスワードに変更する必要があります。

あとは、生成されたスクリプトを移行先(SQL Server 2014 上)で実行すれば、リンク サーバーの設定を移行することができます。

00480

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