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SQL Server 2014 実践シリーズ (HTML 版)
「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 実践シリーズの「No.1 インメモリ OLTP 機能の実践的な利用方法」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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3.6 ネイティブ コンパイル SP の作成(オプション)

メモリ最適化テーブルを作成した後は、性能向上のために、ネイティブ コンパイル SP を作成します。第2章で説明したように、ネイティブ コンパイル SP を作成することで、大きな性能向上を実現できるので、作成しておくことをお勧めします。

◆ ネイティブ コンパイル SP の基本構文

ネイティブ コンパイル SP を作成するときの基本構文は、次のとおりです。

CREATE PROC ストアドプロシージャ名
パラメーター定義
WITH
   NATIVE_COMPILATION,
   EXECUTE AS OWNER,
   SCHEMABINDING
AS
BEGIN ATOMIC
 WITH (
   TRANSACTION ISOLATION LEVEL SNAPSHOT,
   LANGUAGE N'japanese')
     -- 実行したいステートメント
END

CREATE PROCEDURE ステートメントで、「WITH NATIVE_COMPILATION」を指定することで、ネイティブ コンパイル SP として、ストアド プロシージャを作成することができます。また、ネイティブ コンパイル SP では、EXECUTE AS OWNER SCHEMABINDING も指定する必要があります。

BEGIN ATOMIC END で囲んでいる部分も必須になりますが、これは 1つのトランザクションとして、ステートメントを実行するという意味になります。また、TRANSACTION ISOLATION LEVEL で分離レベルを指定し、SNAPSHOT を指定した場合はスナップショット分離レベルになります。分離レベルは、SNAPSHOT のほかに、REPEATABLE READ SERIALIZABLE がサポートされます(READ COMMITTED はサポートされません)。

LANGUAGE は、日付フォーマットやシステムメッセージをどの言語にするかを指定するもので、「japanese」とすることで、日本語の日付フォーマット(2014/06/15 形式)およびメッセージを表示できるようになります。

実行するステートメントやパラメーターには、主に以下の制約があります(2.10 も参照)。

  • dbo. など、オブジェクトの指定にはスキーマ名が必須
  • メモリ最適化テーブルにしかアクセスできない
  • SELECT * がサポートされないため、列名の指定が必須
  • 比較や並べ替えは、BIN2 照合順序でのみサポートされる
  • データベースの照合順序に、Japanese_CI_AS などのコードページが 1252 ではないものを利用している場合は、文字列に Nプレフィックスを付ける必要がある(Nプレフィックスを付けない場合は、varchar データ型と判断されてエラーになる)
  • ALTER PROCEDURE がサポートされない(変更するには、DROP PROCEDURE で削除してから、CREATE PROCEDURE で作成し直す必要がある)
  • SET オプションがサポートされない
  • ATOMIC のみで、明示的な BEGIN TRAN ROLLBACKCOMMIT などのトランザクション操作がサポートされない
  • RAISERROR がサポートされない。
    TRY .. CATCH および THROW はサポートされる。ATOMIC(トランザクション)なので、THROW では、トランザクションのロールバック(取り消し)が行われる
  • WHERE 句で ORINNOT がサポートされない。
    OR/IN は、メモリ最適化テーブル変数で代替できることもある(第2章を参照)
  • その他の制限事項に関しては、第4章を参照

今回のポイントカード システムでは、「顧客マスター」テーブルを更新するネイティブ コンパイル SP は、次のように作成しています(詳しくは 2.7 を参照)。

CREATE PROC p_顧客マスター更新
 @p1 nchar(16), @p2 nvarchar(2), 
 @p3 datetime@p4 int@p5 datetime@p6 datetime@p7 nchar(1)
WITH
   NATIVE_COMPILATIONEXECUTE AS OWNERSCHEMABINDING
AS
BEGIN ATOMIC
 WITH TRANSACTION ISOLATION LEVEL SNAPSHOT
        LANGUAGE N'japanese')
  UPDATE dbo.顧客マスター
   SET col3 = @p3col4 = @p4col5 = @p5col6 = @p6col7 = @p7
    WHERE カードID = @p1 AND カード種別 @p2
END
go

ポイントカード システムでは、全部で 11個のネイティブ コンパイル SP を作成しています(第2章を参照)。

以上が、実際の移行時に行った作業になります。

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事例1

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