SQL Server のことなら SQL Quality SQL Server パフォーマンス チューニング、コンサルティング、アドバイス、相談、定期診断、トレーニング

ホーム > 技術情報 > SQL Server 2016 自習書シリーズ「Reporting Services の新機能」

Microsoft SQL Server 2016 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.3 Reporting Services の新機能」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2016 自習書シリーズの「No.3 Reporting Services の新機能」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。 なお、記載している内容は、2016年 9月時点での情報になります。[2018年12月29日]

目次へ | 前のページへ | 次のページへ

3.2 共有データ ソースと共有データセットの作成

SQL Server データベースからモバイル レポートを作成するには、「共有データセット」を利用する必要があります。共有データセットは、以前のバージョンの Reporting Services を利用したことがある方にとってはお馴染みのもので、以前のバージョンと全く同じ作成方法で、「レポート ビルダー」ツールを利用して作成することができます。

共有データセットを作成するには、事前に「共有データ ソース」を作成しておく必要があるので、まずは共有データ ソースを作成します(これはレポート マネージャーから作成します)。

◆ 共有データ ソースの作成

まずは、共有データ ソースを作成します。

1.共有データ ソースを作成するには、Web ブラウザーから次のように URL を入力して、レポート マネージャー(レポート ポータル)にアクセスします。

http://レポート サーバー名/Reports

2.レポート マネージャーが開いたら、次のように「+新規」メニューをクリックして、「データ ソース」をクリックします。

00118

3.新しいデータ ソース]ページが表示されたら、次のように[名前]に任意のデータ ソース名(今回は NorthwindJ データベースに対する接続を作成するので、db_NorthwindJ など)を入力します。

もし、[名前]に文字が入力できない場合(× アイコンが表示される場合)には、ユーザー アカウント制御によって、入力ができないようになっているので、Web ブラウザーを管理者として実行(Internet Explorer の場合は、Internet Explorer のアイコンを右クリックして、[管理者として実行]をクリックして起動)するようにしてください。

00119

種類]では「Microsoft SQL Server」が選択されていることを確認して、[接続文字列]には、次のように入力します。

Server=SQL Server名前;Database=NorthwindJ

Server=」に続けて SQL Server の名前(画面は localhost)、「Database=」に続けてデータベースの名前「NorthwindJ」を指定します。

下にスクロールして表示される[資格情報]では、次のように[レポートを表示しているユーザーとして]を選択します。

00120

資格情報]では、SQL Server のデータベースに対する認証方法を設定しますが、[レポートを表示しているユーザーとして]を選択した場合は、レポートにアクセスしている Windows ユーザーとして、SQL Server のデータベースに接続しにいくようになります。

設定後は、[テスト接続]ボタンをクリックして、接続のテストを行います。[接続に成功しました]と表示されることを確認したら、[作成]ボタンをクリックします。

以上で、共有データ ソースの作成が完了です。

Note:[テスト接続]がエラーになる場合
上記の手順のように[レポートを表示しているユーザーとして]を選択して、[テスト接続]をクリックすると、次のようにエラーになる場合があります。
00121
この[テスト接続]では、現在 Web ブラウザーを表示しているユーザーではなく、Reporting Services のサービス アカウントとしてテスト接続を行っているため、ユーザーにデータベースに対するアクセス権限があったとしも、サービス アカウントがアクセス権限を持っていないとテスト接続でエラーになってしまいます。
もちろん、実際のレポートでは、サービス アカウントに対する権限は必須ではないので、レポートを表示するユーザーにのみ権限を付与したい場合は、この[テスト接続]を行わずに、[作成]ボタンをクリックすれば大丈夫です。

なお、Windows 認証ではなく、sa アカウントなどを利用した SQL Server 認証で接続を行いたい場合は、[資格情報]セクションで、次のように[次の資格情報を使用する]を選択して、[資格情報の種類]で[データベースのユーザー名とパスワード]を選択するようにします。

00122

作成した共有データ ソースは、レポート マネージャーでは次のように表示されます。

00123

目次へ | 前のページへ | 次のページへ

事例1

SQLQualityは執筆とセミナーを通じて技術の啓蒙やエンジニアの育成支援も行っています
最新刊
SQL Server 2016 の教科書
SQL Server 2016 の教科書(ソシム)

弊社オリジナル制作の
SQL Server 2016 自習書も
マイクロソフトのサイトで公開中!
ダウンロードはこちら
セミナー風景
セミナー風景

ロングセラー
ASP.NET でいってみよう  SQL Server 2000 でいってみよう
ASP.NET でいってみよう
第7刷 16,500 部発行
SQL Server 2000 でいってみよう
第12刷 28,500 部発行
SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要
SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要(Amazon Kindle 書籍)

弊社執筆の
SQL Server 2014 自習書
マイクロソフトのサイトで公開中
目次はこちら

弊社執筆の
SQL Server 2012 自習書
マイクロソフトのサイトで公開中
ダウンロードはこちら
松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第60回:SQL Server 2017 自習書 No.3「SQL Server 2017 Machine Learning Services」のご案内
第59回:SQL Server 2017 自習書 No.2「SQL Server 2017 on Linux」のご案内
第58回:SQL Server 2017 自習書 No.1「SQL Server 2017 新機能の概要」のご案内
第57回:SQL Server 2017 RC 版とこれまでのドキュメントのまとめ
第56回:「SQL Server 2016 への移行とアップグレードの実践」完成&公開!
第55回:書籍「SQL Server 2016の教科書 開発編」(ソシム)が発刊されました
第54回:「SQL Server 2016 プレビュー版 Reporting Services の新機能」自習書のお知らせ
第 53 回:SQL Server 2016 Reporting Services の新しくなったレポート マネージャーとモバイル レポート機能
第 52 回:SQL Server 2016 の自習書を作成しました!
第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
第22回 チューニングに王道あらず
第21回 Microsoft TechEd 2010 終了しました
第20回 Microsoft TechEd Japan 2010 今年も登壇します
第19回 SQL Server 2008 R2 RTM の 日本語版が公開されました
第18回 「SQL Azure 入門」自習書のご案内
第17回 SQL Server 2008 自習書の追加ドキュメントのお知らせ
第16回 SQL Server 2008 R2 自習書とプレビュー セミナーのお知らせ
第15回 SQL Server 2008 R2 Reporting Services と新刊のお知らせ
第14回 TechEd 2009 のご報告と SQL Server 2008 R2 について
第13回 SQL Server 2008 R2 の CTP 版が公開されました
第12回 MVP Summit 2009 in Seattle へ参加

技術コミュニティでも活動中