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Microsoft Power BI 自習書シリーズ (HTML 版)
「Power BI を試しみよう 改訂第2版」

松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「Power BI を試しみよう」(改訂第2版)の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。なお、記載している内容は、2017年 3月に提供されていた powerbi.com のサービスおよび Power BI Desktop をもとにしています。[2018年12月29日]

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3.10 ダッシュボードの共有

Power BI サイト上で作成したダッシュボードは、複数のユーザーで共有することができます。

◆ ダッシュボードの共有

これも試してみましょう。

1.ダッシュボードを共有するには、ナビゲーション ウィンドウで、共有したいダッシュボードの[・・・]ボタンをクリックして、[共有]をクリックします。

00218

2.ダッシュボードを共有]ページが表示されたら、共有したい相手のメールアドレスを入力します。

00219

メールアドレスを入力した後、[共有]ボタンをクリックすれば、共有が完了です。

Note: 個人用のメールアドレスを指定した場合
ダッシュボードの共有は、執筆時点では Power BI サービスに登録しているユーザーに対してのみ行うことができるので、Power BI サービスに登録することのできない個人用のメールアドレス(gmail や yahoo メール、hotmail、outlook メールなど)は、共有相手のメールアドレスとして利用することができません。個人用のメールアドレスを指定した場合は、次のようにメッセージが表示されます。
00220

◆ 共有されたダッシュボードを開く

1.共有されたダッシュボードは、共有相手が同じ組織の場合(Power BI に登録したメールアドレスのドメイン名が同じ場合)は、ナビゲーション ウィンドウの[ダッシュボード]セクションに表示されるので、ここからダッシュボードを参照することができます。

00221

ダッシュボード内のパーツ(タイル)をクリックすれば、該当レポートを参照することもできます(ダッシュボードもレポートも読み取り専用として参照することができます)。

また、共有元で前掲の行レベル セキュリティを設定している場合は、それが反映された形で共有相手に表示されるので、セキュリティ面でも安心です。

Note: Power BI Pro の機能を利用している場合
共有したダッシュボードで、Power BI Pro の機能を利用している場合には、共有相手にも Power BI Pro の契約が必要になります。例えば  SQL Server に対して DirectQuery を利用して接続しているレポートをダッシュボードに貼り付けていて、共有相手に Power BI Pro の契約がない場合には、次のように表示されて、ダッシュボードを参照することはできません。
00222

2.前掲の[ダッシュボードの共有]ダイアログで、[受信者に電子メールの通知を送信する]をチェックしている場合は、共有先のメールアドレス宛てに、次のようなメールが届きます。

00223

差出人が「Microsoft Power BI」、件名に「ユーザー名 has shared Power BI Dashboard ダッシュボード名」というメールで、本文内の「Open ダッシュボード名」をクリックすれば、ダッシュボードを参照することができます。

これを利用すれば、共有相手が組織外の場合(Power BI に登録したメールアドレスのドメイン名が異なる場合)でも、ダッシュボードおよびレポートを参照することができます。なお、組織外のユーザーの場合は、ナビゲーション ウィンドウは表示されない形になります。

◆ ダッシュボードの共有状態の確認

1.ダッシュボードの共有状態は、ダッシュボードを共有したときと同様、ダッシュボードの[・・・]ボタンをクリックして、[共有]をクリックして確認することができます。

00224

アクセス]タブをクリックすると、共有の状態(どのユーザーと共有をしているのか)を確認することができ、共有を停止したい場合には「共有を停止する」をクリックします。

また、ここには、[ダッシュボード リンク]にダッシュボードに直接アクセスすることができる URL も表示されているので、このリンクを利用してダッシュボードを参照することもできます。

なお、ダッシュボードへの URL は、当然ながら共有相手のみが参照できる URL になるので、共有を設定されていないユーザーが参照した場合には、次のようにアクセスが拒否されます。

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◆ グループ用のダッシュボードを作成して共有(有償版の Power BI Pro のみ)

Power BI の有償版である「Power BI Pro」を利用している場合には、グループ用のダッシュボード/レポートを作成して、複数のメンバーで簡単に共有することができます。

Power BI のグループ機能は、次のように試すことができます。

1.まずは、Power BI サイトで[マイ ワークスペース]をクリックします。

00226

マイ ワークスペース]をクリックすると、[グループの作成]セクションが表示されるので、[+](追加)ボタンをクリックします。

Note: 無料版の Power BI を利用している場合。有償版の試用版の利用方法
無料版の Power BI を利用している場合には、[グループの作成]で[+]ボタンをクリックした後に、次のように「グループには Power BI Pro が必要」ダイアログが表示されます。
00227
このダイアログでは、[Pro を無料でお試しいただけます]ボタンをクリックすることで、試用版を利用することができます。これで、グループ機能を試してみることができます。

2.+]ボタンをクリックした後は、次のように[グループの作成]ペインが表示されるので、任意のグループ名(画面は Group1)を入力します。

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グループ メンバーの追加]に、グループに追加したいメンバーのメールアドレスを入力して、[追加]ボタンをクリックします。メンバーの追加が完了したら、[保存]ボタンをクリックすれば、グループの作成が完了です。

3.グループの作成が完了すると、次のようにグループのポータル ページが表示されます。

00229

グループで共有したい Power BI Desktop ファイル(.pbix)は、[データのインポートまたは接続]セクションの[ファイル]の[接続]をクリックして、インポートすることができます。

4.次のようにファイルの取得ページが表示されたら、[ローカル ファイル]をクリックします。

00230

開く]ダイアログで、共有したい Power BI Desktop ファイル(.pbix)を選択して、[開く]ボタンをクリックすれば、共有が完了です。

5.ファイルをインポートすると、次のようにレポートを参照することができます。

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このレポートは、グループに追加したメンバーであれば、誰でも参照/編集することができます。なお、前の手順の[グループの作成]ダイアログで、「メンバーはコンテンツの表示のみ」を選択した場合は、グループのメンバーは参照のみができます。

このように、グループ用のダッシュボードを作成することで、複数のユーザーでダッシュボードおよびレポートを簡単に共有できるようになります。

Note: Office 365 を利用している場合は、Office 365 上にグループが作成される
Office 365 を利用して、そのアカウントで Power BI にサインアップ(登録)している場合には、Power BI サイト上でグループを作成すると、次のように、自動的に Office 365 上にもグループが作成されるようになります。
00232
このように、Office 365 を利用している場合には、Office 365 のグループと、Power BI のグループ機能を透過的に利用できるようになるので、大変便利です。

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