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Microsoft Power BI 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」

松本美穂と松本崇博が執筆した Power BI 自習書シリーズの「No.1 無料で利用できる Power BI を試しみよう」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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2.2 サンプルをインストールして、基本操作を試してみよう

Power BI では、次のように、Power BI の基本操作を試すことができる「サンプル」が用意されているので、ここでは、サンプルをインストールしてみましょう。インストールは、数十秒で完了しますし、インストールしたサンプルは、簡単に削除することもできるので、気軽にインストールしてみてください。

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◆ Let's Try ~サンプルのインストール~

1.サンプルをインストールするには、次のように「Power BI へようこそ」ページで、画面左下にある[サンプル]をクリックします。

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2.次のように[小売りの分析のサンプル]が表示されたら、これをクリックして、[接続]をクリックします。

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以上で、サンプルのインストールが完了です。インストールが完了すると、次のように「ダッシュボード」が表示されます。

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ダッシュボード」は、複数のレポートの中から、重要なパーツ(グラフやチャート)をピックアップして、まとめたもので、その名の通り、ダッシュボード(概要をまとめて一覧表示する場所)となるものです。

◆ レポートの参照

ダッシュボードに表示されているパーツの実体は、レポートにあるので、ここではレポートを参照してみましょう(サンプルをインストールすると、Retail Analysis Sample という名前のレポートが作成されているので、これを確認します)。

1.レポートを参照するには、次のように画面左側の[ナビゲーション]ペインで[レポート]の下にある「Retail Analysis Sample」をクリックします。

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Store Sales Overview(店舗売上の概要)というレポートが表示されることを確認できます。

2.次に、画面下にあるタブで「District Monthly Sales」をクリックします。

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これで、District Monthly Sales(地域別/月別の売上)というレポートを表示できます。Power BI では、レポート内に複数のページを作成することができ、このように、タブをクリックすることで、ページを移動することができます(このサンプルでは、3つのページが作成されています)。

◆ 動的に連動するレポートの確認(選択した項目がハイライトされる)

Power BI のレポートは、グラフ内の項目を選択(クリック)すると、選択した項目をハイライト(色を濃く表示)することができます。この動作は、レポート内の他のグラフも連動する(選択した項目でハイライトされた状態になる)ので、これを確認してみましょう。

1.まずは、District Monthly Sales ページで、次のように棒グラフ内の「Jan」(1月)をクリックしてみます。

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これにより、「Jan」のデータがハイライト(色が濃く表示)されて、レポート内の他のグラフがすべて連動していることを確認できます(「Jan」のデータ部分がハイライトされた状態になることを確認できます)。

2.次に、棒グラフ内の「Mar」(3月)をクリックしてみます。

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今度は、「Mar」のデータがハイライト(色が濃く表示)されていることを確認できます。

このように、Power BI のレポートでは、グラフ内の項目をクリックすることで、その項目をハイライトすることができ、それがすべてのグラフに連動するようになっています。

3.ハイライトを解除(項目を選択している状態を解除)したい場合には、クリックしていた項目を再度クリックするようにします。例えば、上の手順のように「Mar」(3月)でクリックしていた場合は、次のように「Mar」をクリックします。

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◆ 複数の項目を選択(Ctrl キーを押しながらクリック)

1.選択した項目のハイライトは、Ctrl キーを押しながら複数の項目を選択することで、複数の項目を対象にすることができます。次のように、「Jan」(1月)と「Mar」(3月)をクリックしてみます。

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このように、複数の項目を選択したい場合には、Ctrl キーを押しながら、項目をクリックするようにします。

◆ レポートの大きさはウィンドウ サイズに応じて自動変更

Power BI のレポートは、既定では、Web ブラウザーのウィンドウのサイズに応じて、自動的に拡大/縮小されます。これも試してみましょう。

1.次のように、Web ブラウザーのウィンドウ サイズを変更して、表示されるグラフの大きさが自動的に変更されることを確認してみます。

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これらのレポートは、すべて HTML5 で描画されているので、スマートフォンタブレット端末がある場合には、それらの Web ブラウザー(Chrome Safari)を起動して、結果を確認してみてください。スマートフォンタブレット端末からは、次のように URL を入力することで、Power BI サイトにアクセスすることができます(Power BI に登録した時のメールアドレスとパスワードでサインインすることができます)。

https://app.powerbi.com

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このように Power BI サイトは、モバイル デバイスからもアクセスすることができ、デバイスの大きさ(Web ブラウザーのウインドウ サイズ)に応じて、表示されるグラフの大きさが自動縮小/拡大されます(後述のビューを変更することで、設定を変更することもできます)。

なお、モバイル デバイスから参照する場合には、モバイル デバイス用に最適化されたアプリとして「Power BI App」も提供されているので、これを利用すれば、レポート内の各グラフをさらに見やすい形で(1つのグラフを画面いっぱいに拡大して)参照することもできます(詳しくは後述します)。

◆ ビュー(VIEW)の変更 ~Fit to Page や Fit to Width~

レポートのサイズは、既定では、Web ブラウザーのウインドウ サイズに合わせて、自動縮小/拡大されますが、この設定は、次のように変更することもできます。

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既定では、Dynamic(動的)に設定されていることで、ウィンドウ サイズに合わせて、自動縮小/拡大される形になります。これを Acutual Size(実際のサイズ)に変更した場合は、ウィンドウ サイズに関わらず、「ページ サイズ」で表示することができます。

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このように、Acutual Size に変更すれば、ウィンドウ サイズに関係なく、ページ サイズに合わせて表示することができます。その他、Fit to Page に変更すると、ページの比率に合わせて拡大/縮小、Fit to Width に変更すると、ウィンドウの幅に応じて、ページの比率で拡大/縮小をさせることもできます。

◆ ダッシュボードからレポートへのジャンプ

ダッシュボード」は、複数のレポートの中から、重要なパーツ(グラフやチャート)をピックアップして、まとめたものなので、パーツをクリックすると、該当レポートにジャンプすることができます。これも試してみましょう。

1.まずは、画面左側の[ナビゲーション]ペインで[ダッシュボード]の下にある「Reail Analysis Sample」をクリックして、ダッシュボードを表示します。

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2.続いて、ダッシュボード内の「散布図」(バブルチャート)をクリックしてみます。

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Store Sales Overview(店舗売上の概要)レポートにジャンプしたことを確認できます。

3.次に、ダッシュボードに戻って、ダッシュボード内の「面グラフ」(Area Chart)をクリックしてみます。

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今度は、District Monthly Sales(地域別/月別の売上)ページにジャンプしたことを確認できます。

このように、ダッシュボード内のパーツをクリックすれば、そのパーツが含まれている該当レポート(のページ)にジャンプできるようになります。なお、ダッシュボード内のパーツは、「タイル」(tile)とも呼ばれています。

◆ レポートを編集してみよう

Power BI サイトでは、レポートを編集することもできます。

1.レポートを編集するには、次のように編集したいレポート(画面は Retail Analysis Sample)を開いて、画面上部にある[レポートの編集]をクリックします。

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2.レポートの編集]をクリックすると、次のようにレポートを編集できる画面に変わります(グラフの種類を変更したり、グラフの設定を変更するための[視覚化]ペインや、データを選択するための[フィールド]ペインなどが表示されます)。

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ここでは、上の画面のように、ドーナッツ グラフを選択して、[視覚化]ペインで[円グラフ]を選択してみます。このように操作することで、簡単にグラフの種類を変更することができます。

◆ 新しいレポート ページの作成

1.Power BI のレポートは、「ページ」という単位で、複数のページを持つことができます。新しいページを作成するには、次のように画面下部にある[+]ボタンをクリックします。

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2.+]ボタンをクリックすると、次のように新しいレポート ページのキャンバス(空のページ)が表示されます。

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3.次に、画面右側の[フィールド]ペインで[Sales](売上クエリ)を展開して、[This Year Sales]フィールド(今年の売上を格納しているデータ列)をチェックします。

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これによって、[This Year Sales]が縦棒グラフで表示されることを確認できます。

4.次に、[Time](時間クエリ)を展開して、[Fiscal Month]フィールド(会計年度に対応した月を格納しているデータ列)をチェックします

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これによって、縦棒グラフが月ごと(Jan や Feb、Mar など)の売上に変わったことを確認できます。

5.次に、[視覚化]ペインで、次のように[フィルター]をクリックします。

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グラフの種類が Funnel(漏斗)に変わったことを確認できます。このように、Power BI サイトでは、グラフを新しく作成したり、グラフの種類を変更したりするなど、レポートを編集することもできます。

◆ レポートの保存

1.編集したレポートは、次のように画面上部の[保存]ボタンをクリックすることで、保存することができます。

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◆ ピン留め(ダッシュボードへのパーツの追加)

1.レポート内の各パーツ(グラフなど)は、次のようにパーツの右上にある[ピン留め]ボタン(画鋲の形をしたアイコン)をクリックすることで、ダッシュボードにパーツを追加することができます。

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2.ピン留めしたパーツは、次のようにダッシュボードを表示して、確認することができます。

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◆ ダッシュボード内のパーツ(タイル)の配置変更

1.ダッシュボード内のパーツは、次のようにドラッグ&ドロップをすることで、配置場所を簡単に変更することができます(画面では、ドーナッツ グラフを一番左にドラッグ&ドロップ)。

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◆ パーツのサイズ変更

1.ダッシュボード内のパーツは、次のようにパーツの右下のサイズ変更ボタンをドラッグ&ドロップすることで、パーツの大きさを変更することができます。

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◆ ダッシュボードからパーツの削除

1.ダッシュボード内のパーツは、次のようにパーツの右上の[×]ボタンをクリックすることで、パーツの削除することもできます。

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◆ Power BI Q&A で自然言語(Natural Language)でグラフ作成

1.ダッシュボードでは、自然言語(Natural Language)を利用して、質問形式(Q&A)でグラフを作成することもできます。

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2.まずは、次のように[質問]ボックスに「This year sales」と入力してみましょう。

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This year sales(今年の売上高)の合計金額22,051,952ドル)がカード形式で表示されることを確認できます。

3.次に、「This year sales fiscal month」のように入力して、fiscal month(会計月)を追加してみます。

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今度は、売上月ごとJan FebMar など)の売上に変わったことを確認できます。

4.次に、「as funnel」を追加してみます。

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グラフの種類が Funnel(漏斗)に変わったことを確認できます。このように「as グラフ名」と入力することで、グラフの種類を変更することができます。

5.次に、[質問]ボックスの右側にある[ピン留め]ボタン(画鋲の形をしたアイコン)をクリックします。

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このボタンをクリックすると、質問で作成したグラフを、ダッシュボードに貼り付けられるようになります。

上の画面のように、ダッシュボード名の隣にある[<>

6.次のように、ピン留めしたグラフを確認できます。

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◆ サンプルの削除

サンプルを試した後は、サンプルを削除してみましょう(もう一度サンプルをインストールすることも簡単に行えるので、削除の練習をしてみることをお勧めします)。

1.サンプルを削除するには、次のようにダッシュボード名Retail Analysis Sample)の隣の[・・・]ボタンをクリックして、[削除]をクリックします。

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ダッシュボードの削除]ダイアログが表示されたら、[はい]をクリックします。これでダッシュボードの削除が完了です。

2.ダッシュボードを削除した後は、レポートデータセットを削除しますが、データセットを削除すれば、レポートも自動的に削除されるので、次のようにデータセットを削除します。

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データセット名(Retail Analysis Sample)の隣の[・・・]ボタンをクリックして、[削除]をクリックし、[データセットの削除]ダイアログで[はい]をクリックすれば、データセットとレポートの削除が完了です。

3.以上で、サンプルの削除が完了です。削除が完了すると次のように表示されます。

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もう一度、サンプルをインストールしたい場合には、上の画面のように[データの取得]をクリックして、[サンプル]をクリックします。これで、サンプルを再インストールすることができます。

◆ その他のサンプル

この Step では、小売りの分析のサンプルRetail Analysis Sample)で動作をいろいろと試してきましたが、その他にも、「IT 支払い分析のサンプル」や「サプライヤー クオリティ分析のサンプル」があるので、こちらもぜひ確認してみてください。

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事例1

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松本美穂のコラム
(公開活動などのお知らせ)

第 51 回:PASS Summit と MVP Summit で進化を確信!
第 50 回:新しくなった Power BI(2.0)の自習書を作成しました!
第49 回:Excel 2016 の Power Query を使う
第 48 回:新しくなった Microsoft Power BI ! 無料版がある!!
第 47 回:「Microsoft Azure SQL Database 入門」 完成&公開!
第 46 回:Microsoft Power BI for Windows app からの Power BI サイト アクセス
第 45 回:Power Query で取得したデータを PowerPivot へ読み込む方法と PowerPivot for Excel 自習書のご紹介
第44回:「SQL Server 2014 への移行とアップグレードの実践」ドキュメントを作成しました
第43回:SQL Server 2014 インメモリ OLTP 機能の上級者向けドキュメントを作成しました
第42回:Power Query プレビュー版 と Power BI for Office 365 へのクエリ保存(共有クエリ)
第41回:「SQL Server 2014 CTP2 インメモリ OLTP 機能の概要」自習書のお知らせです
第40回: SQL Server 2012 自習書(HTML版)を掲載しました
第39回: Power BI for Office 365 プレビュー版は試されましたか?
第38回: SQL Server 2014 CTP2 の公開
第37回: SQL Server 2014 CTP1 の自習書をご覧ください
第36回: SQL Server 2014 CTP1 のクラスター化列ストア インデックスを試す
第35回: SQL Server 2014 CTP1 のインメモリ OLTP の基本操作を試す
第34回: GeoFlow for Excel 2013 のプレビュー版を試す
第33回: iPad と iPhone からの SQL Server 2012 Reporting Servicesのレポート閲覧
第32回: PASS Summit 2012 参加レポート
第31回: SQL Server 2012 Reporting Services 自習書のお知らせ
第30回: SQL Server 2012(RTM 版)の新機能 自習書をご覧ください
第29回: 書籍「SQL Server 2012の教科書 開発編」のお知らせ
第26回: SQL Server 2012 の Power View 機能のご紹介
第25回: SQL Server 2012 の Data Quality Services
第24回: SQL Server 2012 自習書のご案内と初セミナー報告
第23回: Denali CTP1 が公開されました
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