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SQL Server 2014 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 自習書シリーズの「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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4.4 bcp コマンドでのテーブル データの移行

(2015年1月時点での情報)

Azure SQL Database では、通常の SQL Server と同様、bcp コマンドを利用して、データの転送(エクスポートやインポート)を行うこともできます。

◆ Let's Try

それでは、これも試してみましょう。

1.まずは、[スタート]ボタンを右クリックして、コマンド プロンプトを起動します。

00302

2.コマンド プロンプトが起動したら、次のように bcp コマンドを記述して、移行元となる SQL Server 上の NorthwindJ データベース内の「商品」テーブルをエクスポート(出力)します。

bcp "NorthwindJ.dbo.商品" out "C:\temp\商品.bcp" /S "SQLServerの名前" /T /n

00303

/S オプションで移行元となる SQL Server の名前を指定(画面は MATUMO)、/T オプションを利用することで Windows 認証で接続、/n オプションを利用することで、ネイティブ フォーマットのファイルとして、テーブル データを出力することができます(後述のテキスト ファイルよりも高速にデータを処理できるようになります)。

◆ bcp でデータのインポート

次に、エクスポートしたファイル(C:\temp\商品.bcp)を Azure SQL Database 上の「商品」テーブルにインポートしてみましょう。

1.まずは、Azure SQL Database 上の「AzureDB」データベースへ接続して、次のように TRUNCATE TABLE ステートメントを実行し、「商品」テーブルのデータをすべて削除しておきます。

TRUNCATE TABLE 商品

00304

2.次に、コマンド プロンプトを起動して、次のように bcp をコマンドを記述します。

bcp "AzureDB.dbo.商品" in "C:\temp\商品.bcp" /S "サーバー名.database.windows .net" /U "管理者アカウント名" /P パスワード /n

00305

bcp コマンドで out を指定していた部分を in に変更して、/S オプションで移行先となる Azure SQL Database の SQL サーバーの名前を指定(画面は matusrv1.database.win dows.net)、/U オプションで管理者アカウントの名前、/P オプションで管理者アカウントのパスワードを指定します。

なお、SQL Server 2008 や 2008 R2 などの古いバージョンの bcp コマンドを利用している場合は、管理者アカウント名を「アカウント名@サーバー名」(matumoto@matusrv1 形式)で指定する必要があります。

3.bcp コマンドの実行後、Azure SQL Database の SQL サーバーに接続して、転送されたテーブルを参照すると、次のようにデータが正しく移行されていることを確認できます。

00306

このように bcp コマンドを利用すれば、データの転送(エクスポートとインポート)を簡単に行うことができます。ただし、bcp コマンドは、暗号化接続には対応していないので、暗号化接続を行いたい場合には、SSIS ウィザードや、後述の DAC Framework(.bacpac)、スクリプト生成ウィザードなどを利用するようにします。


Note: 大量データの場合 ~/F、/L オプション~
bcp コマンドでは、既定ではデータのインポートは、1つのトランザクションとして扱われるので、インポート中にエラー(接続エラーなど)が発生した場合には、インポート処理全体が取り消されます(例えば、100万件のインポートで、99万件までインポートした時点でエラーが発生すれば、0件もインポートされていない状態に戻ってしまいます)。
このような状態を回避するには、次のように /と /オプションを利用して、行数を指定してインポートを行うという方法があります。

bcp "AzureDB.dbo.商品" in "C:\temp\商品.bcp" /S "" /U "" /P ~ /n /1 /100000
bcp "AzureDB.dbo.商品" in "C:\temp\商品.bcp" /S "" /U "" /P ~ /n /100001 /200000

このように実行すれば、最初の実行で 1行目から 10万行目まで、2回目の実行で 10万1行目から 20万行目までを実行する、といった使い方ができるので、もしも、インポート エラーが発生した場合にも、失敗したところを再実行するだけで良いようになります。


Note: bcp でテキスト ファイルに出力 ~/c オプション~
bcp コマンドでは、/の代わりに /オプションを付けることで、タブ区切りのテキスト ファイルとしてデータをエクスポートすることもできます。これは、次のように記述します。
bcp "NorthwindJ.dbo.商品" out "C:\temp\商品.txt" /S "SQLServerの名前" /T /c
00307
実行後、Windows エクスプローラーで C:\temp フォルダーを開いて、作成されたファイルを開くと、データがテキスト ファイルとしてエクスポートされていることを確認することができます。
00308
/オプションで指定する SQL Server の名前を、Azure SQL Database の SQL サーバー名に変更して、/オプションを /と /オプションに変更して管理者アカウントのユーザー名とパスワードに変更すれば、Azure SQL Database 上のデータをテキスト ファイルとして出力する目的として利用することもできます。
ただし、暗号化接続には対応していないので、暗号化接続を利用する場合には、前述の SSIS ウィザードを利用することをお勧めします(SSIS ウィザードは、テキスト ファイルにエクスポートすることも簡単に行うことができます)。


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