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SQL Server 2014 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 自習書シリーズの「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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2.21 動的データ マスク(プレビュー版)を利用する

(2015年1月時点での情報)

Azure SQL Database は、V12(Version 12)では、動的データ マスクDynamic Data Masking)機能を利用することができます(執筆時点:2015年1月時点ではプレビュー版)。これも、行レベル セキュリティ機能と同様、SQL Server 2014 にはまだ実装されていない機能です(将来のバージョンの SQL Server で搭載される予定)。

動的データ マスクを利用すれば、次のようにデータをマスクすることができるようになり、セキュリティ強化を実現できるようになります(メールアドレスやクレジット カード番号などの顧客情報をマスクしておけば、情報流出を抑えることができるようになります)。

00170

動的データ マスクは、次のように[データベースの構成]ブレードで、「動的データ マスク」をクリックすることで設定することができます。

00171

動的データ マスク]ブレードでは、[動的データ マスク]で「有効」を選択、[特権のあるログイン]で任意の特権ユーザー(画面は matumoto)を入力します(ここで入力したユーザーは、マスクに関係なく元のデータを参照できるユーザーになります。複数のユーザーがいる場合には、; セミコロンで区切って指定することができます)。

次に、[マスクの追加]をクリックして、どのようなマスクにするのかを設定していきます。

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マスクの種類]で「テーブルと列」を選択することで、テーブルの列に対して、マスクを設定できるようになります。[テーブル]には、マスクを設定したいテーブル名(画面は t1)、[]には、マスクを設定したい列の名前((画面は c)を入力して、[マスク方法の選択]でどのようにマスクを設定するのかを選択します。画面では、「ユーザー設定の文字列」を選択して、[公開されたプレフィックス]で「2」と入力していますが、これによって、次のように「t1」テーブルの「c」列のデータを、先頭(プレフィックス)の 2文字だけ公開(伏せずに)して、残りをマスクする(既定では X でパディングする)ように設定できます。

00173

そのほかに設定できるマスク ルールには、次のものがあります。

00174

マスクのルールを設定した後、[保存]ボタンをクリックすれば、マスクの設定が完了です。

設定後は、[特権のあるログイン]で設定したユーザーからは、元のデータ(マスクする前のデータ)を参照することができ、その他のユーザーからは、マスクされたデータしか参照できないようになります。ただし、ユーザーがログインするときには、後述の「監査」機能と同様、Azure SQL Database の SQL サーバーに接続するときの名前に、「.secure」を付けたものを指定する必要があります(サーバー名.database.windows.net サーバー名.database.secure.windows.net に変更する必要があります)。

00175

その他、動的データ マスクに関する最新情報は、次のページが参考になると思います。

Get started with SQL Database Dynamic Data Masking
http://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/sql-database-dynamic-data-masking-get-started/

00176

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