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SQL Server 2014 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 自習書シリーズの「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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2.19 データ パーティションを利用する

(2015年1月時点での情報)

Azure SQL Database は、V12(Version 12)からは、データ パーティションも利用できるようになりました。

データ パーティションは、SQL Server と同様、次のように作成することができます。

-- パーティション関数作成
CREATE PARTITION FUNCTION pFunc1 (datetime)
 AS RANGE RIGHT FOR
  VALUES ('2013/01/01''2014/01/01''2015/01/01')
-- パーティション構成作成
CREATE PARTITION SCHEME pScheme1
 AS PARTITION pFunc1
  ALL TO ([PRIMARY])
-- パーティション テーブル作成
CREATE TABLE ptest1
(  colA int IDENTITY(1,1NOT NULL
  ,colB datetime
ON pScheme1(colB)

CREATE PARTITION FUNCTION でパーティション関数、CREATE PARTITION SCHEME でパーティション構成を作成して、CREATE TABLE でのテーブル作成時に、ON 句でパーティション構成(上の例では pScheme1)を指定すれば、パーティション テーブルを作成できます。

作成したパーティション関数(pFunc1)は、次のように 4つのパーティションに分割できるようになっています(2012年~2015年までの 4年分のパーティション)。

00158

このパーティション テーブルに対して、次のようにデータを INSERT してみます。

-- データ 6 INSERT
INSERT INTO ptest1
  VALUES ('2012/12/31')
        ,('2013/01/01')
        ,('2013/12/31')
        ,('2014/01/01')
        ,('2014/12/31')
        ,('2015/01/01')

データを INSERT した後、どのパーティションに格納されたかどうかを確認するために、次のように $PARTITION を利用してみます。

-- どのパーティション格納された確認
SELECT *, $PARTITION.pFunc1(colBAs [パーティション番号]
FROM ptest1
00159

2012年はパーティション1、2013年はパーティション2 という形で、年ごとに格納されるパーティションが分かれていることを確認できます。

データ パーティションでは、SQL Server と同様、パーティション インデックスを作成することもできます。これは次のように行えます。

-- パーティション インデックス作成
CREATE CLUSTERED INDEX index_colB
  ON ptest1 (colB)
    ON pScheme1 (colB)
00160

◆ パーティション単位でのインデックスの再構築、圧縮設定

データ パーティションを構成すれば、パーティション単位でインデックスの再構築や再構成を行ったり、データ圧縮の設定を行ったりすることもできます。これは、次のように実行できます。

-- パーティション再構築
ALTER INDEX index_colB
  ON ptest1
    REBUILD PARTITION = 2
00161
-- パーティション再構
ALTER INDEX index_colB
  ON ptest1
    REORGANIZE PARTITION = 3
00162
-- パーティション圧縮
ALTER TABLE ptest1
 REBUILD PARTITION = 1
  WITH DATA_COMPRESSION ROW )
00163

このように、Azure SQL Database では、Version 12 からデータ パーティション機能が利用できるようになりました。

なお、データ パーティションについては、SQL Server 2012 の自習書シリーズの「データ パーティション入門」編でも詳しく説明しているので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

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