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SQL Server 2014 自習書シリーズ (HTML 版)
「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」

松本美穂と松本崇博が執筆した SQL Server 2014 自習書シリーズの「No.5 Microsoft Azure SQL Database 入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2015年12月29日]

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2.13 インデックスの作成

(2015年1月時点での情報)

インデックスについても、通常の SQL Server と同様、CREATE INDEX ステートメントを利用して作成することができます。これも試してみましょう。

1.まずは、クエリ エディターのツールバーの[実際の実行プランを含める]をクリックして、クエリの実行時に実行プランが表示されるようにします。

00105

2.続いて、次のように、「t1」テーブルの「b」列が「9999」のデータを検索するクエリを実行して、実行プランを確認します。

SELECT FROM t1 WHERE 9999

00106

結果は、Clustered Index Scan(クラスター化インデックスの全スキャン)が表示されて、全件検索(全データのフル スキャン)が行われていることを確認できます。

3.次に、CREATE INDEX ステートメントを利用して、「b」列に「idx_b」という名前のインデックスを作成してみます。

CREATE NONCLUSTERED INDEX idx_b
 ON t1(b)

00107

4.作成後、前の手順と同じクエリを実行して、実行プランを確認します。

SELECT FROM t1 WHERE 9999

00108

今度は、作成したインデックス(idx_b)の Index Seek(ピンポイント検索)になっていることを確認することができます。

◆ インデックスの再構築(REBUILD)

インデックスの再構築についても、通常の SQL Server と同様、ALTER INDEX ステートメントを利用して行うことができます。これも試してみましょう。

1.次のように ALTER INDEX ステートメントを記述して、「idx_b」インデックスの再構築を実行してみます。

ALTER INDEX idx_b
 ON t1 REBUILD

00109

以上のように、Azure SQL Database でも、通常の SQL Server と同様の操作で、インデックスの作成や実行プランの確認、インデックスの再構築などを行うことができます。

◆ そのほかのインデックス操作

Azure SQL Database の最初の頃のバージョンでは、FILLFACTOR や、オンラインでのインデックス再構築、インデックスの再構成(REORGANIZE)、dm_db_index_physical_stats 動的管理関数による断片化状況のチェックなどがサポートされていなかったのですが、最新版の Version 12 ではこれらの操作も問題なく利用することができます。

00110

00111

00112

Version 11 では、2GB を超えるインデックスの再構築がサポートされていませんでしたが、Version 12 からは 2GB を超えたインデックスでも再構築や再構成がサポートされるようになりました。

なお、インデックスや実行プラン、断片化、FILLFACTOR を利用したインデックスの再構築などについては、SQL Server 2012 の自習書シリーズの「インデックスの基礎とメンテナンス」編で詳しく説明しているので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

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