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SQL Server 2012 自習書 「No.18 セキュリティ」(HTML 版)

松本美穂と松本崇博が執筆した完全オリジナル SQL Server 2012 自習書シリーズの「No.18 セキュリティ」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2013年12月29日]

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4.2 ログイン アカウントの変更履歴の監査: サーバー監査の仕様

◆ ログイン アカウントの変更履歴の監査

次に、ログイン アカウント(プリンシパル)の作成やパスワード変更など、ログイン アカウントに対する変更操作が行われたことをログへ記録するための監査を作成してみましょう。

1.ログイン アカウントなど、SQL Server 全体に関係するサーバー レベルの監査を作成するには、次のように[セキュリティ]フォルダーの[サーバー監査の仕様]を右クリックして[新しいサーバー監査の仕様]をクリックします。

00140

2.これにより、「サーバー監査の仕様の作成」ダイアログが表示されるので、[監査]で前の手順で利用した「AuditTest」を選択します。

00141

監査アクションの種類]では「LOGIN_CHANGE_PASSWORD_GROUP」(パスワードの変更)と「SERVER_PRINCIPAL_CHANGE_GROUP」(サーバー プリンシパルの変更)を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

3.次に、作成したサーバー監査の仕様(既定では ServerAuditSpec ~ という名前)を右クリックして[サーバー監査の仕様の有効化]をクリックします。

00142

以上で設定が完了です。これで、ログイン アカウント(プリンシパル)の変更(作成/変更/削除)とパスワードの変更が行われたことをログへ記録できるようになります。

4.続いて、次のように操作して、任意のログイン アカウントを作成します。

00143

5.次に、作成したログイン アカウントをダブルクリックしてプロパティを開き、パスワードを適当なものへ変更します。

00144

6.以上の操作が監査ログへ記録されたことを確認するために、次のように[セキュリティ]フォルダーの[監査]フォルダーにある監査(AuditTest)を右クリックして、[監査ログの表示]をクリックします。

00145

パスワードの変更は、[アクションID]が[RESET PASSWORD]、ログイン アカウントの作成は、[CREATE]と表示されたログが記録されていることを確認できます。また、ログには、ステートメントが実行された時刻や、実行ユーザー(プリンシパル名)、実際に実行されたステートメントなどが記録されていることも確認できます。

このように、SQL Server Audit機能を利用すると、ログイン アカウントに対する変更履歴をすべてログへ記録できるようになるので、ログイン アカウントを不正利用(管理者アカウントのパスワードを変更されたり、管理者アカウントが勝手に作られるなど)をログへ記録できるようになります。

◆ コマンドでログの参照: fn_get_audit_file

監査ログは、fn_get_audit_file システム関数を利用すると、コマンドから参照することもできます。これは、次のように利用します。

SELECT statement, action_idclass_type*
FROM sys.fn_get_audit_file ('C:\AuditTest*'nullnull)
00146

この関数は、第1引数へログ ファイルへのパス(* はワイルドカード)を指定して、該当するファイルが複数ある場合には、それらをまとめて読み取ることができます。

このようにステートメントを利用して、ログを参照することもできるので、GROUP BY 演算などと組み合わせて実行すれば、集計レポート(Weekly レポートや Monthly レポートなど)も簡単に作成できるようになります。

具体的なレポートの作成方法については、SQL Server 2008 徹底検証シリーズの以下のドキュメントに詳しく記載されています。

コンプライアンス実現のためのガイドライン
http://www.microsoft.com/ja-jp/sqlserver/2008/r2/technology/cqi.aspx

◆ そのほかのサーバー監査の仕様

サーバー監査の仕様には、「FAILED_LOGIN_GROUP」でログインの失敗を記録したり、「SERVER_PERMISSION_CHANGE_GROUP」で SQL Server レベルの権限の変更を記録したり、「AUDIT_ CHANGE_GROUP」で監査が変更(作成/変更/削除)されたことを記録できるなど、セキュリティ強化・コンプライアンス実現のための仕様がたくさん用意されています。これらは、オンライン ブックの以下の場所へ詳しく記載されているので、ぜひ参考にしてください。

 「SQL Server データベース エンジン」→「データベース エンジンの機能とタスク
   →「セキュリティと保護(データベース エンジン)
     →「SQL Server Audit」→「SQL Server 監査のアクション グループとアクション

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