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SQL Server 2012 自習書 「No.19 データ パーティション入門」(HTML 版)

松本美穂と松本崇博が執筆した完全オリジナル SQL Server 2012 自習書シリーズの「No.19 データ パーティション入門」の HTML 版です。 日本マイクロソフトさんの Web サイトで Word または PDF 形式でダウンロードできますが、今回、HTML 版として公開する許可をいただきましたので、ここに掲載いたします。[2013年12月29日]

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5.2 参考情報: パーティション ウィザード

◆ パーティション ウィザード

パーティション ウィザードは、その名のとおり、データ パーティションの設定をウィザードで簡単に設定できる機能です(SQL Server 2008 から提供されました)。

それでは、これを試してみましょう。ここでは、AdventureWorks2012 データベースの「SalesOrderHeader」テーブルをもとに新しいテーブルを作成し、そのテーブルをパーティション化してみます(AdventureWorks2012 データベースは、CodePlex サイト
http://msftdbprodsamples.codeplex.com/ からダウンロードすることができます)。

1.まずは、次のように「PartitionTestDB」データベースを作成し、AdventureWorks2012 データベースの「SalesOrderHeader」テーブルをもとに「Sales」テーブルを作成します。

-- データベース作成
CREATE DATABASE PartitionTestDB
go
-- SalesOrderDetail テーブルもと sales テーブル作成
USE PartitionTestDB
SELECT INTO sales FROM AdventureWorks2012.Sales.SalesOrderHeader

2.次に、作成した「PartitionTestDB」データベースの「sales」テーブルを右クリックして、[ストレージ]の[パーティションの作成]をクリックします。

00063

すると、「パーティションの作成ウィザード」が起動するので、[次へ]ボタンをクリックします。

3.次の[パーティション分割列の選択]ページでは、パーティションを区切る基準となる列を選択します。

00064

ここでは、「OrderDate」(受注日)を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

4.次の[パーティション関数の選択]ページでは、[新しいパーティション関数]を選択して、任意の名前(pf1 など)を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

00065

5.次の[パーティション構成の選択]ページでは、[新しいパーティション構成]を選択して、任意の名前(ps1 など)を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

00066

6.次の[パーティションのマップ]ページでは、[右側の境界]を選択して、[境界の設定]ボタンをクリックします。

00067

7.境界値の設定]ダイアログが表示されたら、[開始日]を「2005/01/01」へ、[終了日]を「2012/12/31」へ、[日付範囲]を「毎年」へ変更し、[OK]ボタンをクリックします。

00068

これにより、2005年から2012年までの 1年ごとのパーティション範囲を作成することができます。

00069

8.次に、それぞれの境界の[ファイル グループ]で「PRIMARY」を選択します。

00070

続いて、[ストレージの推定]ボタンをクリックして、各パーティションに含まれる行数や領域の見積もりを表示します。

確認後、[次へ]ボタンをクリックして、次へ進みます。

9.次の[出力オプションの選択]ページでは、[スクリプトの作成]を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

00071

10.最後の[概要の確認]ページでは、[完了]ボタンをクリックします。

00072

00073

11.ウィザードが完了すると、パーティションを作成するためのスクリプトがクエリ エディターへ自動生成されるので、ツール バーの[!実行]ボタンをクリックして、ステートメントを実行します。

00074

12.次に、データがパーティション分割されたことを確認するために、次のように $PARTITION 関数を利用します。

SELECT $PARTITION.pf1(OrderDate), FROM sales

00075

このようにパーティション ウィザードを利用すると、既存のテーブルを簡単にパーティション分割できるようになります。

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